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市川先生の介護コラム
最適な自立支援を提案するためのアドバイスをお届けします。
市川先生 PROFILE
東京都補装具研究所で福祉用具の研究開発を手がける。1997年から東京都福祉機器総合センターで主任技術員、2001年に福祉技術研究所を立ち上げる。福祉用具の選び方について執筆やテレビ出演も多い。国際福祉機器展においては、セミナー講師を務め、ケアマネージャー・ヘルパーからも高い信頼を集めている。
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COLUMN16
適合技術の最新事情 第4回
自操できる車いすに 調節する技術
1 車いすで移動の自立支援をする
車いすは介助者が移動させるために使うケースが多いようです。しかし本来は自分で移動するための道具です。
身体サイズや障害、走行方法などに合わせて漕ぎやすいように調節された車いすならば、多くの方が自分で走行できます。車いすを適切に調節することで移動の自立を実現できるのです。
2 手こぎ走行のしやすい車いす
大きな車輪の車いすほど少ない力で走行できます。22インチ以上が適当でしょう。しかし24インチでは高くなりすぎて机へのアクセスが不便になります。20インチでは小さすぎます。
身体からハンドリム(車輪)が遠いと漕ぐ力にロスが出ます。座面巾にゆとりのある車いすは漕ぎにくいです。そのため幅の広すぎする車いすは避けます。
フレームが頑丈(高剛性)な車いすは多少重量があっても、軽量だけれどもフレームの弱い車いすより少ない力で走行できます。
3 手こぎ走行するための車いす調節
車軸位置を前出しするとハンドリムが漕ぎやすい位置にくるためより少ない力で走行することができます。車軸が背もたれパイプの延長線上にある場合は漕ぎにくいです。
タイヤの整備は重要です。空気圧が下がると漕ぎが重くなります。タイヤの適正空気圧(多くはタイヤに刻印されている)を保つよう日頃から整備しておきましょう。
フローリングや平滑な舗装路面を走行するなら細いタイヤのほうが低抵抗となります。
また姿勢が悪ければ漕ぎにくくなります。適切な姿勢を保持できるよう座面を調節することで車いすの走行性は改善します。
4 片足こぎ走行の場合
片麻痺などで片足ごぎをする場合、身体サイズよりも座面の奥行きがありすぎるとズッコケ姿勢になってしまいます。深く座って足で漕げる座面サイズを選びます。また片足は地面を蹴るので足置き(レッグサポート)を取り外せる機能は必要です。
足が地面に届く座面高とします。これは通常の足置きを基準に調節する場合とは異なります。また患側の足(麻痺している足)を充分に支持できるよう、ももの下に空間ができない座面高や足置き位置に調節することも合わせて必要です。
まとめると・・・
(1) 車いすを自分で漕げれば移動が自立します
(2) 車いす機能の調節や日常のメンテナンスが大切です
(3) 片麻痺の方には特別な調節方法があります
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